2007年8月14日火曜日

虫さされにご注意 デング熱


日本も暑い日がつづいているようですが、いかがお過ごしですか。

先日日本へ帰国された方からメールをいただきまして、日本の方がフィリピンよりも暑いとおっしゃっていました。僕も同感です。日本の夏の方がむしむしするように感じます。僕の生活しているカガヤン•デ•オロの場合、日中の日差しはかなり突き刺すような感じがしますが、最高気温は34度くらいでしょうか。
朝晩の冷え込みますので、22度くらいまで下がると思います。22度で冷え込むという表現は、日本で生活をされている方にはおかしい表現に聞こえるかもしれないですが、熱帯で生活をしていると、20度くらいまで下がると、感冒にかかる方が多いです。このところ、病院でも風邪にかかった患者さんが多く見られます。僕は前向きに生活を始めたので、病気とは全く無縁です。笑

日本もこの時期、虫さされの方は多いと思いますが、ところかわれば、病気もさまざまです。

フィリピンでは、日本ではあまり見られない病気もたくさんあります。そのひとつに、蚊を媒介とするデング熱(Dengue Fever)があります。ここフィリピンでは、デンゲ・フィーヴァーと一般的に呼ばれています。(デングと発音されるよりは)

ことしは、このデング熱がミンダナオ島で流行しています。公衆衛生の授業で、このところ流行しているデング熱について再三気をつけるようにいわれております。僕の周りでも、デング熱に感染された方がいらっしゃり、現在入院し治療を受けていらっしゃいます。高熱が続き、血小板の数値が平均よりもだいぶ少ないとのことでした。また脱力感を感じられるとおっしゃっていました。

治療法は、対症療法しかないようです。ただ、フィリピンではTawa Tawaの葉を乾燥させて、煎じて飲むことがデング熱の治療法として使われています。これは、保健省(DOH; Department of Health)が推奨している漢方薬のひとつです。一般的に薬は高額なので、薬をかえない人のために、漢方薬を推奨しています。

南国へ旅行される方は、虫除けクリームを持参し、できるだけ、虫さされにならないように気をつけてください。



デング熱に関する詳しい情報は、以下の通りです。

(厚生労働省検疫所のサイトより)
http://www.forth.go.jp/tourist/kansen/09_dengu.html

デ ン グ 熱
Dengue Fever

 日本では馴染みのない名前の感染症ですが、マラリアと同様にアジアや太平洋諸島など熱帯亜熱帯地域に広く分布するウイルスによって引き起こされる感染症です。デング熱は流行する地域全体で年間約1億人の患者が発生しており、昨年は広い地域で爆発的な流行が頻発しました。マラリアと異なり、デング熱を媒介する蚊(ネッタイシマカ、ヒトスジシマカ)は空き缶などに溜まった水や竹の切り株に溜まった水でも発生するために都会で流行することも多く、ある意味ではマラリアよりも感染する危険性は高いと言えます。

1 感染源

 デング熱ウイルス(フラビウイルス属で1〜4型まである)を保有している蚊(ネッタイシマカ、ヒトスジシマカなど)に吸血されることにより感染します。

2 症状

 3〜 15日、通常5〜6日の潜伏期(蚊に刺されてからウイルスが体内で増えるまでの期間)を経て、突然の発熱ではじまる。熱は38〜40℃程度で5〜7日間持続し、激しい頭痛、関節痛、筋肉痛、発疹を伴います。この発疹は風疹と同じような小さな紅斑で、痒みや痛みはありません。また、軽い皮下出血が足腿部、腋下、手のひらに発熱期の最後や解熱後に現れます。

3 治療方法

 一般に対症療法だけで特効薬はありませんが、特別な治療を行わなくても軽症で済むケ−スが多く、死亡率は1%以下であるといわれています。しかし、最近の傾向として、まれにデング出血熱という重症な疾患になる場合が多くなってきております。

4 予防方法

 予防接種も、マラリアに対するクロロキンなどのような予防薬もありませんので、蚊に刺されないようにすることが唯一の予防法です。

 短期間の滞在であれば、防虫スプレ−や蚊取り線香あるいは厚手の服の着用(長袖、長ズボン)である程度は予防できます。電気蚊取器は電力事情が悪い外国(流行地域は全て良くない)では停電などのために使用不能になる場合が多いのでお勧めしません。やはり昔ながらの蚊取り線香が一番です。

 長期の滞在であれば、思い切って蚊帳を購入することをお勧めします。

5 デング出血熱

 一般に流行するデング熱の中でも出血傾向を伴う重症疾患で、その原因は特殊な型のデング熱ウイルスによるもなのか、個人差(遺伝的な感受性の有無)によるものなのかは諸説あり、詳細については明らかになってはおりません。

 主要な症状は一般のデング熱と同じですが、下記の様に異なる点があります。

○大人よりも小児に多発する傾向があります。

○皮下、鼻腔、歯肉などから出血がみられます。

○死亡率が10%と高く、治療が遅れれば40〜50%が死亡するといわれています。

○アジア地域に多発し、次いで中南米地域にみられ、その他の地域での発生はまれです。
デング熱の流行地域

Tawa Tawaについて
http://www.gov.ph/cat_health/newscontent.asp?newsid=13363

CHO advocates use of ‘tawa-tawa’ vs. dengue

Cagayan de Oro City (14 September) -- IT is not just an old man’s tale. It is based on research and findings.

The common plant, “tawa-tawa,” can help save lives of dengue patients, according to acting City Health Officer Dr. Rachel Dilla of Cagayan de Oro.

At the recent meeting of the City Council committee on health chaired by Councilor Simeon Licayan, Dr. Dilla said a research has been conducted in Davao City, which noted that “tawa-tawa” has anti-viral and anti-bacterial components that can help cure even stage four of the dreaded dengue disease.

She said about 25 newly uprooted tawa-tawa plants with the roots included should be boiled in seven glasses of water and given to patients in addition to their water intake.


Prevention

Adhering to the adage that prevention is still better than cure, Dr. Dilla said the City Health Office inspectors and health workers are already conducting house-to-house visits in the different barangays in the city to boos the campaign against the dengue-carrying mosquitoes.

The search and destroy drive, however, needs the cooperation of the people, she added.

She said the public should not depend on fogging machines, but should cooperate by cleaning their environment.

The CHO has launched the 4 o’clock habit and is calling on the public to do their part to destroy breeding places of dengue carriers.


Statistics

Based on CHO records, from January to August, this year, there are 1,091 cases of dengue, which is a slight increase compared to last year’s figures.

Dr. Dilla said this is still within the city’s dengue trend.

The CHO is expecting an increase in cases this month, based on this trend.

According to Dilla, the city has a dengue mortality rate of 1.1 percet, meaning one death for 100 cases. She said this is the lowest in Region 10.

It was learned that the mortality rate in Misamis Oriental is 4.3 percent.


Public Health

Councilor Licayan said the committee on health has included a weekly state of public health, environment and sanitation in its agenda to immediately address concerns and problems in concerned offices. (Office of the City Council)