2007年8月18日土曜日

フィリピン・スタディー・ツアー

僕の生活している街は、日本人ビジネスマンは何人かいらっしゃるのですが、日本人学生はほとんど皆無です。日系フィリピン人は何人か大学にいるのですが、フィリピンで育ったので、日本語は全くできないひとばかりです。 (日系フィリピン人とは、両親のどちらかが日本人です。お母さんが、フィリピン人というケースが大多数のようです。ダヴァオのように、戦前から日本人が居住している子孫のような、古い日系人はこの街では少ないようです。)

ことしは、お隣の大学に日本人が三人留学されているので、それぞれの話を交流できて楽しいです。

さて、僕の在籍しているXavier University -Ateneo de Cagayan-はイエズス会の運営大学です。日本でも、上智大学、エリザベート音楽大学は同じくイエズス会の運営大学になります。イエズス会は、教育に力を入れていることもあり、多くの教育機関を擁しています。

本校では、1970年代から2002年まで、上智大学の神父様が、日本人学生をつれて短期留学をされたのですが、神父様のお年のこともあり2002年が最後でした。また長期の日本人留学生も僕が復活第一号のようなものだそうです。昔は、上智大学からも長期留学生がいらっしゃったようです。カガヤン•デ•オロは安全ですし、学費や生活費も安いのでおすすめなんです。

今回のタイトル「フィリピン・スタディー・ツアー」ですが、本校に毎年8月に上智短大の学生がいらしていると聞きました。日程は一週間少々で、訪問地はカガヤン•デ•オロを中心に、ホームステイもあり、本校との学生交流会もあるそうです。

こうしたスタディー・ツアーは、夏休みにあわせて多く企画されているようです。検索エンジンで、「フィリピン、スタディー、ツアー」と入力してみると多くのプログラムが出てきます。印象としては、観光プログラムというよりは、社会問題について考えるものが多いようです。

何でもそろっている日本から来ると、発展途上国のフィリピンは、無法地帯に見えたり、社会の格差が大きくて希望もないように見えたり、かわいそうと感じられるのではないかと思います。そして、日本の偉大さを改めて感じられる方が多いのではないかと思います。社会は不思議なもので、どこの国や地域でも完璧なものはありません。それがどんな形であれ、常に動いているのです。それをいろんな側面で感じて、何か感じたことを行動に移すことができれば、スタディー・ツアーは成功となるのではないかなと思います。偉大だと思われる日本も、実はフィリピンよりも大変な問題が山積していますよね。

昨年は授業が忙しくて、のぞきにいかれなかったのですが、ことしはちょっと参加してみようかと思います。日本の学生さんがどんな体験をされるのか楽しみです。

ちなみに、こちらは、日本で言う夏休みではありません。こちらの夏休みは、3月末から5月末までです。